人生や仕事を成功させるにはどうすればいいのか?

何事も最初が肝心、新入社員研修で読ませたい3BOOKS

7つの習慣

7つの習慣

人格主義の回復

著者名:スティーブン・R.コヴィー、翻訳:フランクリン・コヴィー・ジャパン

キングベアー出版 (2013/8/30)

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人生や仕事を成功させるにはどうすればいいのか?

書評

この本は、1996年に初版が発行されて以来、40カ国以上で翻訳され、世界中で3,000万部を超えるロングセラーとなっています。ビジネス書としては全世界の歴史上最高額を売上げ、著者のコヴィー博士は、世界で最も影響力のあるビジネス思想家と評価されています。日本でもこの本に基づいた研修やプログラムがたくさんあるため、読んだことがなくても「7つの習慣」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。この本が多くの人に読まれ、支持されてきたのは、会社・家庭・人間関係など、私たちの人生で重要な幅広い領域を取り上げ、伝統・社会・宗教・文化・国民性などを超えて、どんな環境においても、充実した人間らしい生活を営むための原則を示しているからです。この原則は、社会人生活の中で、迷ったり悩んだりした時の指針となるでしょう。また、人生の様々な段階や立場の変化に応じて、読み返す度に新しい気づきを得られる心強い一冊です。

ポイント

  • まず身につけるべきことは何か? 私的成功のための3つの習慣
  • 次に身につけるべきことは何か? 公的成功のための3つの習慣
  • 最後に身につけるべきことは何か? 再新再生のための習慣

エッセンス

この本は、より豊かな人生を生きるための原則を7つの具体的な習慣で示しています。これらの習慣を身につけていくことで、人格を磨き、真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れることができます。土台にあるのは、「インサイド・アウト(内から外へ)」という考え方です。まず自分の内側にあるパラダイム、つまり「ものの見方」を変え、その上で外の世界に影響を与えていくという考え方です。「7つの習慣」は、人間関係を「依存」から「自立」、さらに「相互依存」へと発展させていくステップでもあります。具体的には、「依存」から「自立」に成長させる私的な成功に必要なのが、第一の習慣、第二の習慣、第三の習慣の3つです。その上に、「自立」から「相互依存」に成長させる公的な成功に必要なのが、第四の習慣、第五の習慣、そして第六の習慣です。これら6つの習慣すべてを支え、成長における上向きの螺旋状の好循環を生み出すのが第七の習慣です。このように「7つの習慣」は大きく3つに分類され、相互に深く影響し合っています。

まず身につけるべきことは何か?
私的成功の3つの習慣

それでは、順に習慣を見ていきましょう。まず、私的な成功とは、依存から自立への成長です。人格を育てる核であり、これ以降の習慣の土台でもあります。これらの習慣を身につけることで、自分を信じる力が飛躍的に向上し、自分の奥底に確固たる中心をつくり、周りの変化に振り回されず対応できるようになります。私的成功は3つの習慣で構成されています。
 
第一の習慣:主体性を発揮する
主体性を持つということは、率先力を発揮するだけではなく、自分の人生に対する責任を取るということです。
そのためには、外から受けた刺激と、それに対する反応に、選択の自由を意識することです。そうすることで、反射的・感情的に反応してしまうのを避けることができます。人は、自分の身に起こる出来事によって傷つけられるのではなく、自分がその状況を容認するという選択によって傷を受けることを胸に留めましょう。
主体性を高める方法として、「ねばならない」などの反応的な言葉を使うことをやめて「私がそうすることに決めた」といった主体的な言葉を使うことや、自分が影響を及ぼすことのできることに集中すること、例えば自分や人に対して約束をしてそれを守ることなどを挙げています。
 
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
自分の葬儀を想像してみましょう。そこに集まってくれたパートナー、子ども、友人、同僚から、どんな人だったと言われたいでしょうか。そのように、人生の終わりを思い描くことから、自分の人生の中心にある価値観や方向性を明確にしましょう。そうすることによって目的を持って始められます。人は全く意味のない勝利を手にすることがあります。成功だと思っていたことを達成したにもかかわらず、それよりもはるかに大事なことを犠牲にしてしまったと突然思い知らされるような経験です。そうならないためには、常に自分自身の中心にある価値観、つまり自分が死ぬ時に形容詞として使って欲しい価値観を理解し、その価値観に基づいて行動することが重要です。
この習慣を身につけるために、個人のミッションステートメントを書くことを勧めています。正しい原則に基づいたミッションを持つ人は、確固たる中心を持ち、すべての決断をそれに照らして、自分の時間や才能やエネルギーを効果的に使うことができます。
 
第三の習慣:重要事項を優先する
本当に大切で大きなことを、些末なことの犠牲にしてはいけません。そのためには、目的意識に感情を服従させ、常に重要なことを優先することです。
日々の活動を、緊急度と重要度の2軸で分類します。緊急度も重要度も高いものを第一領域、重要度は高いが緊急度は低いものを第二領域、緊急度は高いが重要度は低いものを第三領域、緊急度も重要度も低いものを第四領域と呼びます。「問題」や「危機」が該当する第一領域が重要なのはいうまでもありませんが、仕事の成果や私生活の質の向上に大きなインパクトを与えるためには、第二領域に集中することが効果的です。第二領域にあたる活動は、人間関係づくり、長期的な計画、価値観の棚卸し、運動、トラブルの予防策を講じるなどが挙げられます。

次に身につけるべきことは何か?
公的成功の3つの習慣

公的成功とは、関わっている全ての人が相互利益を獲得することであり、自立から相互依存への成長です。私的成功のための3つの習慣を通して信頼残高を高め、他の人と一緒に効果的に働く領域に入る準備ができたことになります。これから説明する3つの習慣を身につけることで、悪化したり壊れたりしていた人間関係を癒し、もう一度それを築き直す能力とやる気が持てるようになります。また良い人間関係はさらに改善され、より深く堅固で協力的な関係になります。公的成功は以下の3つの習慣で構成されています。
 
第四の習慣:Win-Winを考える
Win-Winとは、「自分も勝ち、相手も勝つ」。つまりそれぞれの当事者が欲しい結果を得ることです。自分を押し通すWin-Loseやお人好しになるLose-Win、双方負けるLose-Loseなどではなく、長期的に良い関係を築くことができます。また、双方が合意できない場合には、No Deal、つまり取引しないという選択肢を持つことが重要です。Win-Winには誠実さ、勇気と思いやりのバランス、全ての人を満足させることができるという豊かなマインドなど、人格を磨くことが必要不可欠です。
 
第五の習慣:理解してから理解される
まず相手を理解するように努め、その後で、自分を理解してもらうようにすることです。相手の立場に立ち、相手の立場から物事を見て、感情移入しながら傾聴することで、相手ははじめて心を開いて本音を打ち明けることができます。人の言葉を聞くようになればなるほど、相手と自分の間に大きな違いがあることに気づきます。しかしそれは、それぞれの内側にあるパラダイム、つまり「ものの見方」が異なるだけで、相手には相手の見ている事実があり、自分も相手も両方正しいという前提に立つことが重要です。
 
第六の習慣:相乗効果を発揮する
相乗効果とは、それぞれを合計したものより全体の総和が大きくなることです。 「二人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうち一人は余分である」という言葉があります。相手との相違点を大切にし、その間をとって妥協するのではなく、三角形の頂点のような、より高い次元の第3の案に到達するよう努力することが大切です。

最後に身につけるべきことは何か?
再新再生のための習慣

最後に、最新再生の習慣である、第七の習慣を紹介します。
最新再生とは、螺旋状の上向きの成長が続く好循環を作り出すプロセスです。具体的には、肉体的・精神的・知的・社会情緒的の4つの側面から、個人の目標を達成させる能力を磨きます。これらの習慣を身につけることで、他の6つの習慣の実現力を高め、真の自立と効果的な相互依存の土台を築かれるようになります。自分で充電できるようになるということです。最新再生は第七の習慣を通して実現されます。
 
第七の習慣:刃を研ぐ
人生で唯一最大の結果を生み出すには、自分自身に投資することです。人生に立ち向かうために使える道具は自分自身しかありません。自分の出す業績はすべて、その道具を活用してつくり出されるものです。効果的な人生を生きるために、肉体・精神・知性・社会情緒の4つの側面から、バランスよく定期的に刀を研ぐ、つまり自分の能力を磨く時間をつくらなければなりません。どれか一つでも疎かにすれば、それは残りの3つの全てに悪影響を及ぼすことになります。
刀を研ぐことで最新再生の活動がバランスよく行われると、他の6つの習慣を実行する力が高まります。

最後に

「7つの習慣」は、私的成功のための、「主体性を発揮する」、「終わりを思い描くことから始める」、「重要事項を優先する」、その上に、公的成功のための、「WinWinを考える」、「理解してから理解される」、「相乗効果を発揮する」、そして最後に、全ての習慣に成長における上向きの螺旋状の好循環を生み出す「刀を研ぐ」で構成されています。これらの習慣を身につけることで、人格を磨き、真の成功を達成し、より豊かな人生を生きることができます。
「7つの習慣」は、業界や職種、役職を問わず、社会人として大切なことが詰まっています。常にピカピカに刀を磨きながら、まずは第一の習慣、主体性を発揮するから始めてみてはいかがでしょうか。

人生や仕事を成功させるにはどうすればいいのか?

7つの習慣

7つの習慣

人格主義の回復

著者名:スティーブン・R.コヴィー、翻訳:フランクリン・コヴィー・ジャパン

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